セレッソ大阪 VS 愛媛FC J2 2015 第17節 マッチレポート

さすがに前節の予想の大敗を受けて、精神的になかなか回復しない管理人ですが、なんとか強い気持ちをもって次節予想を進めております。
なんだか今回の経験で、1-6や0-5で敗れた鳥栖の気持ちがわかったような気がします(´・ω・`)

というわけで、第5回となる今回のマッチレポートは、フォルランとカカウのいなくなるC大阪に注目してみました。
そこそこの内容にはなっていると思います。


■試合内容 【 1-0 C大阪勝利 】

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フォルランがベンチ外となり、前線が楠神、玉田、パブロの3人になったC大阪だったが、予想の通り、これまでのように前線で3枚が張り付く形は少なくなり、基本的に楠神一人が中央で張り、左右二人は少し降りたところが基本ポジションとなった。
解説にこそ張り付きが足りないとされていたが、実際には楠神が降りてくると同時に玉田が上がるなどの動きがあり、前線に1枚を残して9人で守る愛媛にとっては、もしかするとフォルラン、カカウで来られるよりも嫌だったかもしれない。

実際、前半25分には、まさしく楠神が降りてボールを受けたことで、ラインを上げる愛媛の左サイド側(C大阪右サイド)から中央へ、玉田が絶妙な飛び出しで、オンサイドでロングボールを受けGKと1対1、あとはトラップだけでゴールという場面があったが、これはそのトラップでミスしてしまい愛媛GKがキャッチする。
しかし、続いて26分、パプロが中央前線で張る中、またも降りた位置で楠神がボールを受け、楠神を追い越す形で前に出た玉田へショートパス、ライン際で並んだフリーのパブロへパスしシュートを打つも、これは惜しくもオフサイドとなる。
そしてついに続く27分には、右サイドの玉田と中央楠神が入れ替わり、玉田が降りている中で、ハーフウェーライン手前から扇原が、ボックス右のライン裏へ絶妙なロングフィードを入れ、これをラインを抜けた楠神がワンタッチでGKの頭上を抜ける鮮やかなループシュートを放ち先制した。
この3分に3度のチャンスを作り、1度をものにした一連の流れはフォルラン、カカウの入っている状態ではなかなかお目にかかれなかったものである。

その後は愛媛がボールを持つ時間も増えたが、中央はしっかり守るC大阪を前に、愛媛は後方とサイドでのボール回しを余儀なくされ、サイドでも守備に力のあるC大阪は結局前半を通して、愛媛のシュートを0本に抑えた。

後半は立ち上がりからより中央の守備を意識するC大阪に対し、サイドの開いたスペースから連続してクロスを入れる愛媛だったが、これらは精度が悪く、シュートとはならず。
しかし57分には、普段とは逆の位置であるC大阪左サイド深くに侵入した河原がそのままPA内までカットインしてシュート、力強くとんだボールはキーパーに弾かれ、こぼれを瀬沼が押し込んだが、これは惜しくもオフサイド判定となる。

その後は一転してC大阪が今度は前線に加え中盤も流動的に前で動かすことで、ゴールまであと1歩2歩というところにまで攻めるが、いずれもシュートまではいけず。
それからはC大阪が長くポゼッションする時間が増えたが、愛媛もひとたびボールを持てば、ポゼッションする膠着状態が少し続いた。

72分、愛媛がコーナーキックの流れから、セレッソPA内でDF山下と激しく足元で奪い合い、山下は足を掛けてしまうが、PKは取られず、愛媛としては限りあるチャンスを手にすることが出来なかった。
さらに76分には再三ボックス角のC大阪DFのギャップを突いてボールを要求していた河原に、やや低めの位置でようやくパスが出ると、今度はバイタルでのカットインから、シュートと見せて、そのPA角へスルーパスを送り、これを完全フリーで受けた途中出場藤田が、中へ折り返すも、これはスライディングで外へ出されてしまった。
シュートコースは開いていただけに、もったいないシーンだった。

こうした展開の中、C大阪は82分、FW玉田に替えてDF茂庭を送り込んだが、最終ラインのシステム変更はせず、CB染谷をサイドに置き、その代わりに茂庭と山下がCBでコンビを組む形とし、前線ではパブロとこれまた途中で入ったMF吉野に加え、扇原がポゼッションしようとする愛媛の最終ラインにプレスを掛けた。

それでも愛媛は89分に身長190cmのFW渡辺亮太を投入し、なんとか一点をもぎ取ろうとし、ロスタイムにも左右に振ってからの再度のクロスでゴール前2人がフリーになり、ヘディングするもこれも惜しくもクロスバーの上にいってしまった。
結局コレが両者にとって最後のチャンスシーンとなり、試合は終了。
最終的なシュート本数はセレッソ7本、愛媛は3本と両チームとも少ない結果に終わりながらも、C大阪としては辛くも逃げ切ったという内容だった。

どちらも攻撃が悪かったというよりも、守備によく集中した試合だったという印象です。




■チーム分析

セレッソ大阪
おそらく今後はフォルラン、カカウの両者がピッチ上に現れることはなさそうですが、この試合で前線に入った3名はそれぞれ動きも悪くはなく(強いていえばパブロは微妙だったかもしれません)、依然として基本的には強いチームですし、むしろこの前に上積みが期待できそうな内容となりました。

流動的に入れ替わる前線3人でしたが、基本的に中央トップに入った楠神は、ある種の0トップというか、偽の9番の動きをしていたと観るのが正しそうです。
実際本職はMFの選手ですが、相手を背負ってのボールの受けもよく、ボールの供給には扇原、山口螢といった人材がいるため、うまく機能していたし、今後はさらに向上すると思います。
さらには本来トップの玉田も、MFもこなせる選手ですので、この0トップ気味の布陣は、やはり期待値が高いですが、パブロについてはまだどれだけこなせるのか、ちょっと未知数なところがあります。

これまでセットプレーのほとんどを任されていたフォルランがいなくなったため、この試合では玉田がその役割を果たしましたが、やはりまだ合っているとは言えなさそうです。


守備はイーブンの状態では、ピッチ全体をカバーする形で、相手に入るボールにはプレスするというよりも、各人でチェックし、この力で奪い取る形が多く、それがこなせる個人能力を有しています。
少なくともこの試合では、リードした後については、中央をより重点的に堅め始め、それが為にサイドにスペースを与える展開となりましたが、これについては、戦前の予想でも書いた通り、最近は単純なクロスでやられていることも多かったので、引き続き注意が必要と思われます。
特にこの試合では得点こそ与えませんでしたが、両サイドともに完全にスペースが空くため、ボックスを飛び越えるクロスをさらに折り返されれば、当然マークにズレが生じますので、どのチームからでも失点する可能性は有しています。

基本的には以上のように確実に強いチームではありますが、どの相手チームもそれを承知のうえで挑んでくるため、守備をベースにしてくる相手の布陣を、ポゼッションで崩すことが、少なくともイーブンの状態までは必要不可欠なため、やはり最初の1点をどの時間帯に取るかで、最終的なスコアがだいぶ変わるチームでもあるでしょう。

このため、ここまで先制されてしまったゲームでは勝てていないともいえます。
※先制してしまえば、相手は前に来るため追加点が取りやすく、先制されればよりしっかり守られるので、個人突破の少ない(玉田はたまに仕掛けますが)ポゼッションでは、なかなか逆転できない。





愛媛FC
こちらも前線の3人がそれなりに流動的に動く、基本的にはポゼッションサッカーのチームです。
この試合では出来る限りリスクを冒さないよう、最終ラインからサイドへ、また最終ラインへ戻し逆サイドへ、というボール回しが多かったですが、さすがにそれではチャンスは作れず、要因はもうひとつあり後述しますが、結果前半はシュート0、コーナーキック0に終わりました。

後半は相手が中央を堅めたおかげで、逆に攻勢を強めることが出来たわけですが、やはりこのチームのキーマンは基本左に位置する20番河原です。
非常に運動量豊富で、守備はもちろん、攻撃では相手の裏を狙って再三動き直したり、降りてきて受けたり、キーパスを入れることはもちろん、自ら放つシュート精度も高く、逆サイド展開や、ドリブル突破までなんでもこなします。
この試合では前半先制点を許す少し前に、足を痛めてピッチの外までタンカで運ばれたのですが、その後ピッチに戻り、相手に先制点を許すまで、全然存在感がなかったので、これが失点の間接的要因ではないかと筆者は考えていたりします。

後半の攻撃では、マッチレポートでもあるように、相手ボックス角の守備ギャップを何度もうまく突き、愛媛のすべてのチャンスに絡んでいたといっても過言ではありません。

また、普段であれば、基本右に位置する10番瀬沼も重要なキープレイヤーですが、この試合に限っては、そこまでの存在感は発揮できずに終わってしまいました。
普段であれば、サイドチェンジのボールを上手く収め、縦にドリブル突破し、良いクロスボールを上げたり、逆サイド起点となった時には、ボックス中央でフィニッシャーとしてかなりの信頼感のある選手です。

この二人が両サイドにいることで、愛媛のこれまでの総得点のうち42%を占める8点はクロスから生まれています。

守備について、というかこのチームは上記の選手たちも含め、全員がしっかり守備をするため、守備と攻撃が表裏一体の関係性を強く持っていて、それも相まって、前半はシュート0となりました。
ラインはそれなりに高くし、中盤から前ではプレス守備を行いますが、C大阪相手にはこれがなかなかハマらず、奪う位置がどうしても高くなりませんでした。
その点、C大阪はよくポゼッションしたとも言えますが、本来プレスをかいくぐれたポゼッションであれば、もうちょっとチャンスが作れてもいいところです。
それがやられなかったのは、これはもう集中力が高かったからというのが、一番の正解だと思います。

今シーズンの愛媛は前半開始から、木山監督がタッチラインギリギリまで出てきて立ちっぱなしの場合、非常に集中した守備を見せます。

ただやはり、守備面では突出した選手がいるとはいえないため、相手からは放り込みを狙われることが多いようで、ここまで1試合平均の自陣空中戦数は30でリーグ2位となっていますが、一方でクロスからの失点は2点しかないので、決して空中戦に弱いわけではありませんが、積極的な守備も相まって、セットプレーからの失点は8点と比較的多い数字になっています。

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